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2021-12-04 12:03:00
晩秋・紅葉の吾妻山

社号標、そして、一ノ鳥居。後方に見えるのが吾妻山。
国道1号線の吾妻神社入口信号より少し奥に、一ノ鳥居があります。
手前の社号標の神社名の上に、吾妻村梅沢の表記。1935年(昭和10年)の
町制前は吾妻村でした。葛飾北斎の富嶽三十六景では「相州梅澤左」として
描かれています。梅澤は東海道大磯宿と小田原宿の間にある宿で、茶屋が
並び休息所として繁盛しました。
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葛飾北斎の富嶽三十六景、「相州梅澤左」
「梅澤左」は「梅澤在
」か「梅澤庄」の誤りと考えられています。
なんだか、北斎が親近感を持って身近に感じられる(笑)
梅沢の地名の由来は、梅の木でなく、海岸にたどり着いた弟橘媛の
櫛を”埋め”た地、から来ています。現在は山西という住所ですが、
今でも梅沢、梅沢地区と言う方も多く、この辺りの海岸は梅沢海岸と
呼ばれています。また、
弟橘媛の袖が漂着した海岸は、現在の二宮駅
付近で、
袖ヶ浦海岸と呼ばれています。ケッコウややこしいです(笑)

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吾妻山に向かって進み、JR東海線の陸橋を渡る。

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陸橋をおり道路を渡り、吾妻山梅沢のぼり口へ


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石段を上がると鳥居、そしてその奥には、小さな社。

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 その社は”神明社”、祭神「天照大神」を祀ってあります
社殿の右側には五輪塔、石祠。左には道祖神、地神、馬頭観世音、
地蔵菩薩等の石塔、石仏が祀られています。



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神明社の右脇の参道。役場口からの登りに較べ、全体的に木々に覆われて
おり、人も少なく静かなので、厳かな雰囲気が感じられます。



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随所に紅葉が少しですが楽しめます
九十九折の参道には、休息用の椅子等も数ヶ所にあり、年配の方への配慮が

伺えました。


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二ノ鳥居と社殿。
参道はほとんど木に覆われていたので、雲ひとつない青空が映えます。


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社殿は相模湾(南)に向いています。朱の高欄を巡らした入母屋造りの拝殿
古い歴史を持つ神社で、創建は第12代景行天皇の時代です。
現在の社殿は昭和の初めに設計され、18年に完成。その設計者は
平安神宮、
明治神宮、築地本願寺などの建築作品のある伊東忠太です。

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 社殿正面下より


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社殿西側下より

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鬼瓦、賽銭箱に神紋「桐」


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東側からの社殿と本殿


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北側より本殿。
彫刻は横浜の小林直光の作。大変、凝った造りで驚きと感動です。
今までに、数回は吾妻神社には来ていますが、さい銭を入れて、ただ拝むだけ。
それも吾妻山の山頂の景色を見るついでに、寄っていました。
今回、吾妻神社の由来や二宮の歴史、そして、神社の社殿の設計等、日本の
古建築の第一人者が携わった事など考えると、感慨深いものがあります。



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鳥居の向こう側には相模湾
木々に覆われているので、神社からは相模湾はほとんど見えませんが
隙間から海の輝きや匂いが感じ取れます。多分気のせいでしょうが

一瞬、弟橘媛が優しく、ほほ笑みかけてくれた気がしました(笑)

次回は、紅葉の川勾神社、早詣り偏です。