インフォメーション
瀬戸屋敷より歩いて1,2分程です。
道路脇には、また、水路があり涼しさと和みをいただきました。
そして、店へ着きましたが、店内は先客の方が数名で、賑わっている
様子です。左手奥には、銭湯かと思う程のデカイ煙突が見えています。
瀬戸酒造店の創業は、慶応元年(1865年)と歴史のある酒蔵です。
しかし、1980年に諸事情により自家醸造を中断。そして、後継者も無く
存続の危機の中、地域の町興しの依頼を受けていた、コンサルタント会社が
みずから酒造りに関わる事を決め、酒蔵を一新。そして、38年ぶりの2018年
酒蔵が再開したそうです。
だからでしょうか、伝統と斬新な一面と、ふり幅の広いスタイルが感じられ
ます。店頭左の瀬戸酒造の暖簾、垂れ幕のデザインが斬新でオシャレです。
”瀬戸”の"瀬”の字をモチーフにし、文字中央の”束”が,◆●▲で表現され
、これが商品の分類になっています。商品の左側に”水” 、右側に”人”?!
何らかのメッセージが感じられます。
また、店内は明るく、ディスプレイや雰囲気はワインを扱っている店のようです。
”セトイチ”シリーズ、左より『月が綺麗ですね』『ぴーひゃら』『手の鳴る方へ』
庭園を眺めながらの、角打も乙な者です。試飲は1コイン ¥500 飲み比べもできます
左より、酒粕のお菓子、酒粕の石けん
国内、外のコンクールにて評価された銘柄がズラリ。何を選ぶか迷います(笑)
道路脇はきれいで涼しげな水が流れる用水路。そして、回りは緑の田園風景
見渡せば箱根や丹沢の山々、ここで、お酒が造られているという実感が自然と
湧いてきます。そして、店員の方の対応も良いので、ケッコウ、お酒も売れて
いました。
さて、私の今日の目的は酒蔵見学です。事前に予約を入れていました。
お店からの注意事項は、見学の3日前から”納豆”を食べないでください。
との事。納豆はたまにしか、食べないのでそれは問題ではないのですが
、食べた後でも3日間も影響を及ぼすというのは、驚きました。
さすが、納豆、粘り強い、凄すぎ(笑)
酒蔵は出来て4~5年程かと思います。モダンな作りです。
靴はここで、脱ぎスリッパに履き替え、さらに、白い割烹着とビニールの
ヘッドキャップをかぶります。そして、蔵見学が始まります。
しかし、外は気温30度程、蔵の中は超涼しく天国でした(笑)
洗米機
蒸米機
かなり、デカイです。何合、いや、何キロ入るのかな?
洗米、浸漬、蒸米の工程写真
洗米、浸漬・・・白米の糠等を除き、水を吸わせる工程
吸水が適正でないと、良い清酒ができない
蒸米 ・・・・生米を蒸し、殺菌効果を与える工程
麹菌が生育しやすくなる
製麹の工程写真
製麹・・・蒸米に麹菌の胞子を接種し、厚く堆積して保温
その後、薄く延ばすことで、麹菌を繁殖させる工程
麹によって、でんぷんを分解する酵素や酵母の栄養
を生産する
製麹を行う部屋
もろみ仕込み
タンクに水、麹、蒸米を入れて酵母を造り、培養し
発酵のバランスを取りながら、経過観察にてもろみの
状況や香りを確認しながら、お酒の完成をめざします
上槽 発酵が終わったもろみに圧力をかけながら搾り、原酒と酒粕に分けます。
耳を澄ますと、お酒の流れる音が聞こえました。
搾った酒は酵素の動きを止めるため火入れ(加熱処理)した後、必要に応じて
香りをくずさないように、急冷し貯蔵タンクに送ります。
場合によっては、火入をれせず、生酒のままで次の工程に進みます。
貯蔵タンク
左が「はるばる」、右が「月の歌」のタンクです。
瓶詰
試飲スタート 仕込み水より
ほのかに甘く、まろやかな味です
試飲銘柄の選択 14銘柄より3銘柄を選択できます
まず、選んだのは酒田錦。
開成町に成る前の酒田村が偲ばれ、ラベルからも伝統と風格を感じます
味は癖がなく、飲みやすく、昔懐かしい感あり
セトイチの”いざ”
このシリーズではラベル的に高級感が漂い、”いざ”はこれから始めよう、
出発しようの意志が感じられる
味は近頃、流行りのフルーティー感有り
セトイチの”手の鳴る方へ”
最後は店員さんが、好きで良く飲む酒を聞いたところ
セトイチの”手の鳴る方へ”との事。
味は力強く、しっかりしている感あり
ラベルの色合いが薄く、ネーミングもピンと来ませんでしたが
飲んでみて納得の味わい。
この日は、”酒田錦”、と”手の鳴る方へ”を購入しました。
そして、おまけに”月が綺麗ですね”をいただきました(嬉)
”手の鳴る方へ”は「生酛造り」で原酒、アルコール分17度でした
3本とも、それぞれ味わいがあり、美味しく頂きました。(笑)
最後に、こちらでは、庭を眺めながら、角打ができます。
コインを入れて、好みの銘柄を選択できます。
こういう、角打は珍しいし、風情がありイイ感じです。
今回、忙しい中、一人だけの”酒蔵見学”に対し、丁寧に対応いただき
心より感謝しております。次回、また、機会があれば寄りますので
よろしくお願いいたします
それから、最後に一つだけ言っておきたい事があります。
この酒蔵見学して良かったのは、お酒は”発酵飲料”だとより理解
できた事です。”発酵飲料”だから体や健康に良いのです。
過度に飲みすぎなければ、”百薬の長”なのです。
ビール、日本酒、焼酎と適度に飲めば、”何百薬の長”になるかな(笑)
瀬戸酒造店 (ashigarigo.com)