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龍安寺参道商店街 龍の道
妙心寺から暫く歩くと、龍安寺参道商店街へ。
”龍の道”とはお洒落だなと思いながら、浮かんだのが
香港映画のあの名作”ドラゴンへの道”
私が中学生の時でしたが、ブルース・リーの
”ドラゴン””シリーズ、流行ったな(懐)
ブルース・リーの監督、主演の映画 ドラゴンへの道
京福北野線の踏切 すぐ横には龍安寺駅
昔ながらで、昭和の風情を感じる龍安寺参道商店街。
年明け早々、”龍の道”を歩くのは悪くない。少し、レトロ
な所がイイ感じです。それから、住宅街を抜けて、ようやく
龍安寺の南門へ。龍安寺に来るのは、2度目で、16年前
に仁和寺を巡った後、こちらに来ている。
大雲山 龍安寺 南門
龍安寺全景図
見渡す山々もすべて、龍安寺の境内で約15万坪。妙心寺の境内よりも
広く、甲子園12個分の大きさ。
参道の左側 鏡容池
おしどりが昔はむれていたので、”オシドリ池”とも呼ばれる
次に石庭のある方丈へ。方丈へ上がって少し、驚いた。本堂の襖に龍の絵。
第6の龍 知恵の真珠を掴んだ龍 ”玉龍”
襖絵の作者が元首相・細川護煕氏と知り、さらに驚く
現在32面で、最終40面になるようで、昨年の11月より公開中。
龍安寺は室町時代の守護大名細川勝元(1430~73)が創建し、
細川さんにもゆかりがある。本堂のふすま絵は1950年代に皐月鶴翁が
描いたものだが傷んでいたため、勝元の550年忌に合わせて細川さんが
奉納することになったという。
さて、いよいよ、お目当ての石庭へ。
石庭 1975年にエリザベス女王が公式訪問し称賛される
その後、”禅”ブームもあって世界的にブレイク。正確な築造時期や作者、
意図などが定かでなく、謎も多い。水、草木を使わず、石、砂、苔だけで
表現されており、「枯山水」と呼ばれている。
東西30m、南北10余りの白砂の庭に、15個の石を、左より
5・2・3・2・3に分けて配されています。満月の15夜から分かる
ように15は”完全”を意味しますが、庭の何処から見ても、15個は
見えない造りです。これは、世の中に完全なモノはない、または、
見る角度や視点でそれぞれ、違ったモノに見えるという教えかも。
5つの石組の構成方法に「黄金比」が採用されている
さらに、少し傾斜しており、遠近法も取り入れられている。
石庭左側 石5個
方丈の縁側の右側から撮りましたが、石4個に見えます。また、両側に
1個づつ飛び石になっています。
一番奥にある2個の石
この庭の作者は不明だが、この石の裏側に「小太郎」、「清(彦)十郎」
という名前が彫られているそうです。
左は2個 右側は3個の石
白砂に描かれた、砂紋が幾何学的で独特の世界観を感じさせます。
大海、または壮大な宇宙空間を感じる人もいるのでは。
エリザベス女王が石庭を見学する際、住職は
「この庭は宗教的な哲学的な庭であって、鑑賞したり見たりする庭ではありません。
せっかくいらしたので、瞑想にふけってみてください。」
という事を伝えたのだそうです。
そう言えば、十数年前に来たときは、座禅を組んでいる人を数名見ましたが、
今回はいませんでした。私は一応3分程、座禅をくみました(笑)
禅への興味ではなく、世界遺産という観光地として来ている方が増えたかも。
通気 きをつうず 天地定位 山澤通気
山と沢、そして、天と地には気が通っているに意
これは人間に置き換えれば、口から肛門、足から頭まで気を通すこと。
座禅はシンプルに言えば、座って、背筋を伸ばし、口から肛門まで
頭から足先まで気を通してあげる事です。
一応、私は天龍寺で泊まり込みで4日、座禅研修を受けております。
座禅ができなくても、椅子の上や寝っ転がっていても頭から足まで気を
通すよう心がけるだけでも、それなりの効果はあるかと。
最近は、休日よくサウナに行きますが、水風呂に入り、その後、屋外で
寝ころび、素っ裸で自然の風を感じながら気を通しています(笑)
”禅”のこころは”無の境地”、人それぞれのやり方で取り組めばいいかも!
次回は、月替わり 2月 今月の一句 です。お楽しみに!