インフォメーション
上野 天寿々
3月19日、お昼は、月島の”もへじ”でもんじゃ焼きを食し、上野恩賜公園で
早咲きの桜の”花見”。そして、夜に寄ったのが、老舗の名店、天寿々さんです。
創業昭和3年、現在は3代目だそうです。
先ずは玄関先の献立表が見事でした。
この日は”おまかせコース”を注文 手書きの献立表が見事です
筆書きで、これだけのモノはなかなか書けません。明細から、消費税込みの
金額までとは、これを見るだけで”老舗”としての拘りを感じます。
昨年の5月に、神保町の”いもや”で、お昼に食べて以来の”天ぷら”です
あの時は、1時間程、行列に並びました(笑)学生街で庶民的な価格でしたが
ビールも飲まずに食べたら即、次のお客の為、席を立ち店を出るようでした。
良かったら、2023-(06)のインフォメーションもご覧ください。
今回は、江戸の”天ぷら”をじっくりと堪能したいと、予約しました。
訪店したのは午後6時、そして、この日も一番乗りです(笑)
案内されたのは、店内の10席ほどあるカウンターのほぼ中央。
カウンター席 高知産檜の一枚板
和の雰囲気が感じられる店内です。私を含めて、3組のお客様でした。
目の前には、3代目でしたので、色々と会話をしながら、”天ぷら”を
味わうことが出来ました。
先ずはビール と 突出し
箸置きには店の”鈴のロゴマーク”
前菜 そら豆、サーモン、菜の花、たけのこ、鴨、etc
刺身 まぐろ、鯛
すぐに、”天ぷら”でなく、旬の前菜や刺身等で一杯飲りながら、というのは
贅沢な気分になります。そして、器も見事です。
さて、次から”天ぷら”です。
国産 車海老
車海老食べるのは、何年ぶりかな(笑)そして、お頭つきです。
ごま油の香りがイイ感じで、さくさくの衣にぷりぷりの海老。
ふきのとう
海鮮もいいですが、春を告げる野菜もいい。
れんこん
サクとした歯ごたえ、と甘みあり
白子
中はトロトロでクリーミーです
モンゴイカ と 椎茸
モンゴイカの天ぷらは初めてかも。身が厚く甘い。
インゲン
春野菜が美味い。
菊正宗 灘の名酒 辛口 生酛づくり
最近では、CMもほとんど見なくなりましたが、子供の頃は菊正宗のCMを
見て、酒と美味いモノに強烈に憧れました(笑)
「美味いものを見ると、菊正が欲しくなる。辛口の菊正を飲むと美味いもの
が食いたくなる」のフレーズが懐かしい。たしか、天ぷらを揚げていたり、
刺身を切っている映像があり、早く大人になりたいと思ったもの(笑)
そして、「やっぱり俺は菊正宗~」と歌う西田佐知子の声が艶っぽかったな。
菊正宗 (youtube.com)
菊正宗酒造の創業は万治2年(1659年)、徳川将軍、家綱の時代。
18世紀末になると、灘の酒は急速に発展します。上方で造られ江戸に
運ばれ消費されるお酒、”下り酒”の人気が高く、その中でも特に江戸っ子に
愛されたのが菊正宗酒造のお酒でした。
そんな歴史とTVのCMなどより、江戸の老舗の名店は、菊正宗を扱っている
店が多いようです。
穴子
さくさくで、身はふっくらと揚がっています
〆はかき揚げ丼
天ぷらは、天つゆや塩でお酒で一杯やりながらもいいけど、タレのかかった
天ぷらにご飯の天丼もいい。締めでのかき揚げ丼、最高です。ご馳走様でした。
この日は、三代目より上野の歴史や塩、食材の話など色々と聞きながら楽しく
過ごすことが出来ました。いい席に座ったものです(笑)
機会があれば、こちらの特上天丼が人気なので、又、寄りたいです。
次回は”月替わり 6月 今月の一句”です。お楽しみに!